トライアスロン初心者がトレーニングをする際のポイント
過酷とも言えるスポーツ・トライアスロンは、スイム、バイク、ランと複数の種目をこなさなければなりません。そのため、3種目をバランスよくトレーニングする必要があります。トライアスロン初心者は、どのようなトレーニングをしていけばよいのか、紹介しましょう。
■正しいフォームで楽に泳げるようにする
トライアスロンを始めるにあたり、水泳が苦手という人は少なくありません。しかし、少しでも泳げれば、練習することでより長く泳げるようになります。最初から長い距離を泳ごうとせず、まずは泳ぎ続けられる距離を、繰り返し泳ぎましょう。最初はスピードにこだわらず、距離を少しずつ伸ばしていけばいいでしょう。
トライアスロンのスイムで重要なのは、力を抜いて楽に泳ぐコツをつかむことです。トライアスロンは海を泳ぐことも多いので、プールのようにレーンがあるわけではありません。そのため、まっすぐ泳ぐ練習をすることも大事です。また、自分の体にフィットした、動きやすいウェットスーツを用意すると、泳ぎやすくなります。
楽に、余計なエネルギーを消耗しないためにも、ムダのない正しいフォームを身につけるようにしましょう。家の鏡などでフォームをチェックする方法もありますが、自分で正しいフォームを身につけるのは簡単ではありません。できればスクールに入り、指導してもらうことをおすすめします。
■安全なルートを走りロードバイクに慣れる
初心者の場合、まずは服装や身に着けるものに慣れることが必要です。バイクの場合は、ヘルメット、シューズ、サングラスを身に着けて走ります。そのうえで、ロードバイクで走ることに慣れていきましょう。
ロードバイクの特徴の一つに前傾姿勢があります。できるだけ空気抵抗を減らすためには、前傾姿勢で走る必要があるのですが、慣れるまではバランスが取りにくくなります。安全な場所で練習するようにしてください。
最初はスイムと同様、スピードは気にせず長時間バイクで走ることに慣れることが大事です。おすすめなのは、サイクリングコースを走ることです。レースでは斜面を急降下しなければならなかったりすることもあるので、いろいろなサイクリングコースを走ってみるといいでしょう。ただし、慣れるまでは交通量の少ない道路を選ぶことです。
また、バイクの点検は必ず毎回行うようにします。不具合があれば事故の原因になるので注意しましょう。点検ポイントとしては、
・ブレーキのきき具合
・タイヤの空気圧
・サドルの不具合
・ハンドルの不具合
・クランクの不具合
・チェーンの不具合
は最低限チェックするようにしましょう。
■疲労した状態で走るラン。持久力をつけるトレーニングを
スイム、バイク、と体力を消耗した後にやってくるのがランです。疲労した状態でスタートしなければなりません。最後まで走り抜くためには、相当の持久力が必要です。最初はスピードを気にせず、走ることに慣れることを重要視しましょう。
最初は30分程度、体が慣れてきたら少しずつ時間を延ばしていくようにします。毎日走る必要はありません。長く、ゆっくりと走るトレーニングをすることで、持久力が高まります。
毎日無理をして走ると、膝や腰にダメージを与えてしまうこともあります。トライアスロンは膝や腰への負担も大きいので、ケアをしながらトレーニングをすることも重要です。ストレッチやマッサージなどを十分に行うようにしましょう。
また、膝や足首などへの負担を軽減するためにも、シューズ選びにも注意が必要です。おすすめはクッション性の高いものです。ソールが厚く、足を保護してくれる機能が高いシューズを選ぶといいでしょう。
■無理をせず楽しみながらトレーニング
過酷なトライアスロンに出場するためには、歯を食いしばってトレーニングをしなければいけない、と思ってしまうものです。しかし、つらいトレーニングを続けるのは精神的にも体力的にも大変なことです。
トレーニングの時間を取るためにも、休日はすべてトレーニングの時間に充てる、などといった生活をしていては、ストレスが溜まってしまいます。いやいやトレーニングをしても思うような成果を出すことができないばかりか、集中することができずケガをしやすくなります。
トレーニングは自分のできる範囲で、水の中を泳ぐことの気持ちよさや、バイクで風をきって走ることの心地よさなどを感じ、楽しみながら行うことが大切です。
トライアスロンについてより詳しい情報を知りたいなら、こちらのサイトを参考にしてみてください。
■まとめ
スイム、バイク、ランと複数の種目をこなし、ゴールをするときの達成感を味わってみたい、とトライアスロンに憧れる人も多いものです。しかし、いきなり何時間も泳いだり、疲れた体を酷使して練習をしても、ケガしたり、膝を痛めたりするだけです。初心者は、自分のできる範囲で気持ちよくトレーニングをすることが大切です。あせらず、ゆっくりと体力やフォームを身につけていきましょう。
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